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論文

Ortho-positronium annihilation in room temperature ionic liquids

平出 哲也

Acta Physica Polonica A, 132(5), p.1470 - 1472, 2017/11

 被引用回数:3 パーセンタイル:29.1(Physics, Multidisciplinary)

室温イオン液体の陽電子消滅寿命測定では通常の液体中と異なる現象が見出された。最終的にこの現象は、室温イオン液体中でポジトロニウムによるバブル形成が遅れて起こるためであることが、陽電子消滅寿命-運動量相関(AMOC)測定で明らかとなった。さらにバブルが安定するまでにオルソーポジトロニウムの消滅率の振動が起きることを見出し、これはおそらくバブルの振動を反映していると考えられる。ステパノフらはバブルの大きさの変化をいろいろな液体について計算しているが、液体ヘリウム以外では振動は起こらないとしている。これは室温イオン液体におけるナノスケールの構造が、通常の液体と非常に異なることを示唆している。さらに室温イオン液体中におけるオルソーポジトロニウムの消滅率はその巨視的な表面張力から予測されるものに対して小さすぎるものとなっていることも分かってきた。陽電子消滅法を用いることで、他の手法では不可能な室温イオン液体のナノスケールにおける構造に関する研究が可能となる。

論文

Effect of magnetic field on positron lifetimes of Fe, Co and Ni

Li, H.; 前川 雅樹; 河裾 厚男; 谷村 直樹*

Journal of Physics; Condensed Matter, 27(24), p.246001_1 - 246001_5, 2015/06

 被引用回数:6 パーセンタイル:27.97(Physics, Condensed Matter)

Positron lifetime spectra of Fe, Co and Ni were measured under magnetic field using a $$^{22}$$Na source. Very small but distinguishable difference of positron lifetime upon magnetic field reversal was observed suggesting the existence of two bulk lifetimes associated with majority and minority spin electrons. Using two spin-dependent Fe bulk lifetimes, the difference Doppler broadening of annihilation radiation spectra between majority and minority spin electrons were also examined. Agreement between experiment and theory indicates that spin-polarized positron annihilation spectroscopy may have potential in investigation of spin-aligned electron momentum distribution.

論文

Positron annihilation studies of defects in ion implanted palladium

阿部 浩之; 上殿 明良*; 内田 裕久*; 小松 淳*; 岡田 漱平; 伊藤 久義

Materials Science Forum, 363-365, p.156 - 158, 2001/05

パラジウム(Pd)の水素吸蔵能を向上させることは実用上非常に重要である。われわれは、イオン照射による材料改質の検討の一環として、照射欠陥と水素吸蔵特性との関係を調べた。Pd板(サイズ: 10$$times$$10$$times$$0.1mm$$^{3}$$)にプロトン照射(エネルギー: 100keV,ドーズ量: 最大1$$times$$10$$^{16}$$/cm$$^{2}$$)を行い、形成される欠陥を低速陽電子ビームを用いた消滅$$gamma$$線エネルギードップラー拡がり測定により評価した。この結果、照射によるS-パラメータの増加が観測され、Pd表面層(厚さ400nm)における空孔クラスターの形成が確認された。また、照射及び未照射試料の水素吸蔵速度及び最大吸蔵量を比較した結果、照射により最大吸蔵濃度は変化しないが、吸蔵速度は低下することがわかった。これは、Pdバルク内への水素原子侵入に対する空孔クラスターのブロッキング効果で説明できる。

論文

Vacancy spectroscopy of radiation cross-linked and degraded polytetrafluoroethylenes

伊藤 泰男*; F.M.H.Mohamed*; 瀬口 忠男; 大島 明博*

Radiation Physics and Chemistry, 48(6), p.775 - 779, 1996/00

 被引用回数:19 パーセンタイル:80.29(Chemistry, Physical)

未照射PTFE、放射線架橋PTFE、放射線分解PTFE、高結晶性PTFEとその$$gamma$$線照射物の5種類のPTFEについて、20Kから400Kの温度範囲でポジトロンの寿命測定を行い、オルソポジトロニウムの寿命と強度からPTFE中の空孔に関する情報を得ることを試みた。その結果、非晶質部分及び結晶と非晶質の境界の空孔を反映しており、粘弾性測定の結果と部分的に対応している。オルソポジトロニウムの強度は複雑であるが、ポジトロン照射の特異な側面が観測された。

論文

Vacancy-type defects in Cd, Al, Si, and GaAs studied using variable-energy positron beam

高村 三郎; 伊藤 泰男*

Physica Status Solidi (B), 172(2), p.529 - 537, 1992/08

 被引用回数:1 パーセンタイル:8.49(Physics, Condensed Matter)

各種材料をイオン照射して空孔型欠陥を導入し、これにエネルギー可変の低速陽電子ビームを当てて、空孔型欠陥の深さ分布を測定した。イオン照射後昇温し、空孔の回復に伴う陽電子消滅でのSパラメータの変化を調べ、解析を行った。

論文

Positron annihilation study on neutron irradiated Si

S.Zhu*; A.Li*; S.Zheng*; H.Huang*; D.Li*; 岩田 忠夫

Chin. J. Nucl. Phys., 14(2), p.166 - 168, 1992/00

シリコンに1.45$$times$$10$$^{20}$$n/cm$$^{2}$$及び3.1$$times$$10$$^{17}$$n/cm$$^{2}$$の中性子照射を行い、陽電子寿命の測定をアニーリング温度(343~1073K)の関数として行った。短寿命成分は、バルク中及び酸素-monovacancy対にトラップされた陽電子の寿命の平均である。長寿命成分はdivacancyあるいはquadrivacancyによるものである。照射量が3.1$$times$$10$$^{17}$$n/cm$$^{2}$$の場合にはquadrivacancyによるものは観測されなかった。

論文

Vacancy in graphite: Positron studies

下斗米 道夫*; 岩田 忠夫; 高橋 徹*; 堂山 昌男*

Journal of the Physical Society of Japan, 52(2), p.694 - 702, 1983/00

 被引用回数:15 パーセンタイル:74.68(Physics, Multidisciplinary)

陽電子の寿命及びドップラー効果による消滅$$gamma$$線のエネルギー幅の広がりを測定して、黒鉛中の原子空孔を調べた。2MeVの電子及び原子炉中性子を照射して、高結晶性の熱分解黒鉛の中に原子空孔を導入した。原子空孔に捕獲された陽電子の寿命を245$$pm$$5psと確定した。アニーリングによる陽電子寿命の変化は600-900$$^{circ}$$Cと1300-1500$$^{circ}$$Cの二つの温度範囲で著しかった。ドップラー効果によるエネルギー幅の広がりをC軸に垂直及び平行な方向で測定した。原子空孔のところでの電子・陽電子対の運動量分布を求め、LCAO-MO理論にもとづいた計算の結果と比較した。

論文

Characterization of graphites by positron lifetimes

岩田 忠夫; 福島 博*; 下斗米 道夫*; 堂山 昌男*

Japanese Journal of Applied Physics, 20(10), p.1799 - 1806, 1981/00

 被引用回数:18 パーセンタイル:65.58(Physics, Applied)

各種黒鉛(ガラス状炭素、原子炉用黒鉛、熱分解黒鉛、天然黒鉛等)において陽電子の寿命を測定した。トラッピング模型にもとづいた解析により、陽電子は結晶粒界面、気孔やボイドのまわりの内部表面などに捕獲されて寿命がのびることがわかった。完全な黒鉛結晶格子の中における陽電子の寿命は215$$pm$$10psと推定される。比較的結晶性のよい熱分解黒鉛と天然黒鉛において観測されるもう一つの寿命400$$pm$$20psは結晶粒界面に捕獲された陽電子の寿命であると解釈した。各種の黒鉛材料のキャラクタリゼーションを陽電子寿命のデータによって行なうことが可能である。

口頭

Temperature dependence of positronium bubble oscillation in room temperature ionic liquids

平出 哲也

no journal, , 

ポジトロニウム(Ps)は負の仕事関数によって液体中でバブルを形成し、三重項であるオルソ-Psの消滅率はこのバブルの大きさに依存する。イオン液体中のみで、1ナノ秒程度までに陽電子消滅率の振動が観測され、これはバブル形成時の振動であると考えられる。その振動には温度依存性があり、融点以上の温度で急激に振動周波数が小さくなることを見出した。また、多くの液体で、表面張力と良い相関が見られる数ナノ秒以降における一定の消滅率が、イオン液体中では表面張力との相関を用いて予測される消滅率よりも小さくなること、消滅率が高温で小さくならないことが明らかとなった。これらは、イオン液体の複雑な液体構造を反映していると考えられる。

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